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★★★☆☆中級コース ルーローの三角形

長さ・面積・体積の問題

2.5
2021年 大宮開成中学入試問題
2010年 駒場東邦中学入試問題 改題より

【問題】
 下図のように半径4㎝、中心角60°のおうぎ形を3つ組み合わせた図形Aがあります。
 この図形はルーローの三角形とよばれ、自動掃除機ロボットなどの図形のデザインにも
 図形の性質が活かされています。次の問いに答えなさい。
 ただし円周率は3.14とします。
 
 (1)図1のように図形Aと半径2㎝の円があり、図形Aが円のまわりを
  すべることなく転がります。図形Aが通過する部分の面積は何㎠ですか。
 (2)図2のように図形Aと同じ図形Bがあり、図形Bが固定されています。
  図形Aが図形Bの周りをすべることなく転がります。図形Aが通過する部分
  の面積は何㎠ですか。
 (3)図3のように図形Aと同じ図形Bがあり、図形Bが固定されています。
  半径2㎝の円が図形Bの周りをすべることなく転がります。円が通過する
  部分の面積は何㎠ですか。。
  

【ヒント】
 問題にも書いているとおり、P社のお掃除ロボットの名前も同じようなネーミングでした(笑)
 その他にも某社のロータリーエンジンに利用されたりと私たちの生活の色々なところで
 利用されています。
 ルーローの三角形のポイントは定幅図形(ていふくずけい)であるということです。
 具体的には、ルーローの三角形を転がすと、高さが一定の幅のまま転がります。

 (1)
  

 (2)少しわかりにくいですが、イメージだけ図にしました。(正確にかけてません)
  ①半径8㎝の外側の円と半径4㎝の内側の円に挟まれた面積ゾーン。
  ②半径が4㎝のおうぎ形ゾーン。
  の2つの図形が60°の間隔で3つずつあります。実は(3)と同じ問題です。
  (3)で簡単に説明します。



 (3)半径4㎝ののおうぎ型(ア)のゾーンと
  半径8㎝の外側の円と半径4㎝の内側の円に挟まれた(イ)のゾーン。
  アとイを組み合わせると、半径8㎝の60°のおうぎ型となります。
  これが3個あります。
  

【解答】
 (1)6×6×3.14-2×2×3.14=(36-4)×3.14=100.48㎠・・・(答え)

 (2)正直に丁寧に計算してみます。(3)のように計算すると楽です。(笑)
  (8×8×3.14-4×4×3.14)×\(\displaystyle\frac{60}{360}\)×3=48×\(\displaystyle\frac{1}{2}\)×3.14=24×3.14

  4×4×3.14×\(\displaystyle\frac{60}{360}\)×3=16×\(\displaystyle\frac{1}{2}\)×3.14=8×3.14

24×3.14+8×3.14=32×3.14=100.48・・(答え)

(3)8×8×3.14×\(\displaystyle\frac{60}{360}\)×3=32×3.14=100.48㎠・・・(答え)

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