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★★★☆☆難関コース 四角形の面積 2023年灘中入試問題🔟より

長さ・面積・体積の問題

3.0
2023年 灘中入試問題より

【問題】
 図の四角形ABCD,BEFG,CHIEはすべて正方形です。
 また、Fは辺AB上に、Iは辺AD上にあります。正方形CHIEの面積が65㎠、
 四角形AFEIの面積と三角形BCEの面積の和が56㎠のとき、
 正方形BEFGの面積は㎠です。

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 【ヒント】ピタゴラスの定理を証明するときに使う、直角三角形と四角形の組合せです。
  パズル的な思考力が必要です。
  四角形AFEIと三角形BCEの和が56ですので、△EBKを△FTEに移動すると
  △EKCと四角形ATEIの和も56㎠となります。
  

  さらに四角形ATEJを分割して、△HCLと△IHMに移動します。
  △JEI+△EKC+△CLH+△IHM=56㎠となります。
  四角形IECH=65㎠なので、四角形JKLM=56+65=121㎠
  四角形PQRS=四角形IECH-(△JEI+△EKC+△CLH+△IHM)=65-56=9㎠
  となります。
  

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【解答】
 四角形JKLM=121㎠なので 11×11=121よりJK,KL,LM,JMはそれぞれ11㎝
 またPQRS=9㎠なので3×3=9よりPQ,QR,RS,PSはそれぞれ3㎝となります。
 よってCL=BK=EK=(11-3)×\(\displaystyle\frac{1}{2}\)=4㎝
 もとめる正方形BEFGは△EBK×4=4×4×\(\displaystyle\frac{1}{2}\)×4=32㎠
 ア=32㎠・・・(答え)

【おまけ】
 ∠FEB+∠IEC=180°なので ∠FEI+∠BECも180°になるというのがポイントです。
 △EBCを点Eを中心に、90°回転すると、点Bが点Fの位置に行き、IEC’は180°つまり
 一直線になります。よって、△C’AI+四角形AFEI=△EBC+四角形AFEI
=56+65=121㎠となります。
 

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 △C’AI+四角形AFEIの図形を4つ組み合わせると下のような図形となり、
 面積は121×4=11×11×2×2=22×22㎠となります。
よって、一辺が24㎝の正方形とわかります。
 

また上の図形に 三角形C’AIを8個敷き詰めると下の図のようになります。
 大きな正方形の面積は22×22=484㎠なので
 真ん中の赤い正方形は 484-56×8=484-448=36㎠となり。
 1辺が6㎝の正方形とわかります。
 AI=(22-6)÷2=8㎝ これはGE(四角形FGBEの対角線の長さ)と等しいので
 8×8×\(\displaystyle\frac{1}{2}\)=32㎠・・・(答え)


  

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