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【コラム】コンピュータが計算ミス?

コラム

ウィキペディアによると、2011年からインターネット上で広まった数学の問題。数百万人ものネットユーザーが回答するほど話題になった。計算の観点によって、「9」あるいは「1」の2つの答えが回答されうる。この問題は、台湾のFacebookコミュニティで出題された問題である。半数以上の人が間違った解答をしたと言われたが、出題者の意図としては「9」が正解、「1」が不正解という引っ掛け問題だった。しかし、数学者によっても回答は一つに定まらずネット上に議論を巻き起こした。Facebookでは342万人が解答し、「9」と回答したのは149万人、「1」と回答したのが193万人だった。と書かれています。実際、計算機で計算してみると、9と回答するものと1と回答するものの2とおりが存在します。

6÷2(2+1)
算数コロシアムでも以前紹介したとおり、
四則演算(たし算・ひき算・かけ算・わり算)の計算の順番のルールはしたのとおりです。
1.括弧(かっこ)の中を最優先で計算する。
2.掛け算・割り算  →そして、 足し算・引き算の順番で計算する
2.優先順位が同じときは、左から順番に計算する

これに基づいてとくとまず()内2+1=3を計算します。
6÷2×3となりますので、あとは左から順に6÷2=3、3×3=9が答えとなります。

しかし、数学(代数)的には2(1+2)を多項式の1つの項(かたまり)として考え、2×3=6を計算し、6÷6=1が答えとなります。
つまり、2を(1+2)の係数と考えるか、2×(1+2)と考えるか、出題者の意図がはっきりしないのが問題なのです。
よって、問題をだすときに、6÷2×(2+1)とはっきりと×を省略せずに書かなかったことが原因ということだと思います。算数でも、細やかな配慮はたいせつですね。

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